滞在3日目。

白山に向かう。朝早く出発したが、すでに駐車場は満車に近かった。

みさとさんと１０年ぶり２度目の登山。

このプロジェクトがはじまったとき、みさとさん自身は登山はしない予定で考えていたのではないかと思う。

お子さんのこともあっただろうし、山歩きに慣れている私に遠慮したのかもしれない。

理由は聞いていないが、私を登山口まで送るという話をしてくれた時に、よかったら一緒に登らない？と誘ってみた。

写真を撮るには一人での登山の方がいい場合もあるが、

一緒に登りたいと思った理由は１度目の登山後にみさとさんの描いた絵が自分のなかにずっと残っているからだ。

それは岩についた黄色の地衣類を描いたものだった。一緒に登っていた私も見ていたはずだったけど、

その表現には山に対する視点の新鮮さとみさとさんの眼差しが感じられた。

そして、半ば強引だったかもしれない誘いにのってくれて、今日また二人で登山口に立っている。