2025/12/04 15:13


2024.7.29.

川沿いに車を走らせながら、途中、山猫でご飯を食べてひと休み。
ふっと口をついて出てくるのは子どもとのことです。

毎朝、起きたその瞬間から子どもは新しい一日に飛び出し、起きること全てが冒険で、その度に身体全体を働かせ、適応の術を模索しています。そんな生きる力そのものに寄り添っていくことは、時にとてもスリリングであり、望まなくとも自省を余儀なくされ、絶え間ない試行錯誤が多方向から繰り返されます。

そうそう、そうなんだよねと、溢れ出るこれまでを話して、またヒントを得たり、凡庸なはずの人の営みがとにかく多様で幾重にも複雑。かさねさんはそれをすっと理解し、真摯で、共感できることがとても助けられるものでした。

撮影や創作の中で繰り返されるクリエイティブなものがそうさせるのか、子どもをとてもよく観察し、しなやかに自身を対応させながら、状況に応じてこなしていて、私からすればまるで教わったお手本のようで、それはきっと山に登ることとどこか通じるのだろうと、彼女の飾らない知性のありかたに感心してしまうのでした。
私はもうずっと、産まれてから子どもが寝たあとは、「子どもってどうやって育てるの?」と解らなすぎて、できごとをふりかえり、教育の本にかじり付いていたのです。

いつもの蕎麦ソフトをかさねさんと半分こしてもらって、
山奥の県境を超えて車やバイクがやって来ては停まり、また行くのを眺めながら、これからの目的地を確認しました。








とち餅屋さんで見せてもらった、立派なトチの木番付で西の横綱だった白峰大道谷にある太田のトチノキ。樹齢は1300年くらいとか。