2025/09/24 18:54

いつごろからか、山を歩きながら写真を撮っていくなかで「山」そのものだけを見ていることに違和感をおぼえるようになった。


神奈川の郊外都市で育った私には山は身近なものではなく、遠くに眺める対象としてだけの存在だった。

20代後半になって始めた山登り。山や自然に身をおく時間が長くなったことで「山」がその周辺の環境や自分たちの街とさえも

地続きである存在であるのだという感覚が自分のなかに生まれた。またその逆も。


手取川ジオパークと呼ばれるその地域はまさにそのつながりが凝縮された地域だった。

白峰の山深い集落を訪ねた同じ日に、手取川を下流へと進み、広い海へと辿り着いた。

ひらけた風景を目の前にしながら、狭い谷間にひっそりと佇んでいた白峰の集落に思いをはせた。